必見! 国際郵便【EMS】を使ってドライフラワーを海外に送る方法

EMSを使ってイギリスにドライフラワーを送る コッペクラフトワークのバックヤード

国際郵便【EMS】を使ってドライフラワーを海外に送る方法

このブログ記事は、ドライフラワーをイギリスに送ったときにEMSを使い、その際に気づいたことを書いてみました。

ある日インスタグラムグラムのDMに注文が!

1月にインスタグラムのダイレクトメッセージにイギリス人からオーダーが入りました。
その時の模様は下のブログ記事に書いています。↓
[clink url=”https://coppecraft.net/2022/02/18/orderfromuk/”]

欧米の人は他国に物を送ることは普通のようですが、日本は島国どうしても外国発送となるとひとつひとつのプロセスが億劫になります。

香港に送った経験はありますが、今回はヨーロッパであることを考えると少し不安になりました。
理由はドライフラワーという植物であること。検閲は大丈夫? 長い時間飛行機で運んで大丈夫? などなど。

EMSを使った理由

EMSサイト

EMSとはExpress Mail Serviceの略称です。
郵便局のサービスです。日本国内に荷物を送るのと同じ感覚で海外に送れるのがコンセプト。世界120以上の国や地域に30kgまでの書類や荷物を送ることができます。

国際スピード郵便(EMS)は、多くの諸外国でユニバーサルサービスから除外されていますが、日本ではユニバーサルサービスと位置づけられています。そのため航空機からの荷卸ろし時における優先取扱いや通関・検疫等における一般の貨物とは異なる簡易な取扱いなど、さまざまな優遇措置の適用を受けており、民間事業者に比べ運用面・コスト面で圧倒的に優位な状況にあります。

ヤマト運輸HPより

郵便局では他にゆうグローバルエクスプレス【UGX】国際郵便サービスというものがあります。こちらはEMSでは対応できないサービスを補完するひとつランク上のサービスと考えても良いかと思います。また他社のサービスでは、FedEx、国際宅急便(ヤマト運輸)、飛脚国際宅急便(佐川急便)がありましたが、郵便局で扱っているのでそのままEMSを使いました。

EMS送付の書き方

EMSのホームページ(郵便局のサイト)から伝票を入力することができます。

まず国際郵便のカテゴリーページから新規会員登録をします。登録後マイページから【送状を作成する】を選択すると簡単に送付書を入力することができます。所定の場所に送り主、送り先などを入力してプリンターで出力します。

イギリスまでのEMS料金・お届け日数は?

ホームページで調べることができます。【料金・日数を調べる】ページを選んでから。選択ボタン式で自分の条件を入力していけば簡単に表示されます。

料金体系は段ボールの重さが30kg段ボールの長さ、胴回りが3m且つ一番長い辺が1.5m以内です。発送元の県名と発送先を入力して計算結果で、すぐ料金が表示されます。

ちなみに今回の荷物は1452gで料金は4850円になりました。イギリスまでは3日で届きます。

日本から海外に送ってはいけない品物

全世界共通の法律・条約などにより送ってはいけない物があります。スプレー缶、香水、花火・クラッカー、日焼け止め(アルコール度数24%以上)、マニュキア、ヘアトニック、アルコール飲料(アルコール度数24%以上)、電子たばこ、モバイルバッテリー、などです。あとは貴重品、紙幣、金銀、宝石類も送ることができません。

そしてさらに国によっても送ることができない品があります。これは個別にホームページで調べることができますので事前のチェックは必要です。

極端例ですが牛肉を送ることができない国の場合、段ボールの表面に肉製品・野菜・果物等の絵が入った包装材、箱を再利用することは、中に禁止製品が入っていることを想起させるので窓口で断られる場合があるようです。

基本的には郵便物の引き受け後に、X線検査等により内容品を検査するので、「国際郵便として送れないもの」が入っている場合は発送前に返送される場合があるので気をつけましょう!

今回郵便局の窓口でドライフラワーを送ると言ったら、「ハーバリウムは送れません。引火すると危ないので」と注意を受けました。

海外発送時の注意点

  1. とにかく初めての場合はホームページの説明をしっかりと読むこと。ただし許可されたものである場合は、郵便局の窓口で相談すれば詳しく教えてもらえます。
  2. 大切なものであるならば梱包はあらゆる事象を考えてしっかりとすること。海外となると荷物は空港まで行って、飛行機に積み替えます。到着後現地の方がまた飛行機から積み替えてと、国内より作業工程が多いので、梱包は段ボールの底にクッションを引き、箱にショックがかかることを想定してかなり頑丈にしました。
  3. 事前に調べておいたこと違う出来事が起こるので、心に余裕を持って対処すること。

日本国内に荷物を送るのと同じ感覚で海外に送れるというEMSはその通り簡単に送ることができました。しかしながら、普段私たちが暮らしている日本国内と違う、予想にしなかったことが起こりました。

EMSは追跡番号調査ができます。世界のどこにあるのかはホームページで確認ができます。気になるところなので、結構頻繁に追跡番号調査を確認していました。ところがイギリスの通関に到着してから、荷物の情報はピッタっと止まってしまいました。

どうしよう・・・ えっ、まじ

荷物に関しては保険がかけられるのでいざというときは保証があります。しかし、どこに行ったんだろう・・・ 呆然としました。お客さまには3〜5日で届くとメールをしていました。国内ならカスタマーサービスにすぐ電話をかけて確認するのですが、その連絡はできない。2週間イギリス国内で留まってしまいました。

荷物の到着を知ったのはお客様のインスタグラムの投稿から

いらいらしながらも、ある朝インスタをみていたら、ストーリーズに日本から送った段ボールを開ける動画が流れていました。それは送った荷物が無事ご自宅に届いているということ。お客さんが届いたドライフラワーリースの投稿をしてくれていました。本当に安心しました。

でも、なんで国内で2週間もかかるの! と。

しかしお客さまは満足してくれた様子で、早速届いたリースを壁の一番目立つところに飾っていました。

そしてこのようなコメントが
「日本からとどいた素晴らしい作品がとどきました。満足です!」
ストーリーズを見て本当に安心しました。本当に送ってよかったと思いました。

予想していなかった関税の件

ところがお客さまの動画の最後に「税金は高かったけど・・・」と書かれてありました。

税金って? 

最初は何のことかわかりませんでしたが、調べてみると関税が掛かっていました。日本から海外に商品を送ると「商品の価格に対して何%」というように関税がかかります。その関税を支払わないと商品を受け取れません。EMSはかかった関税は受取人が払う仕組みなっています。

そのことはまったく知りませんでした。せっかく届いた商品を受け取る時に税金がかかるというは残念なことです。前述のゆうグローバルエクスプレス【UGX】では関税元払いができるなど後から調べると事前に知っていれば、と思うことがありました。

お客さまのことを思えば事前に関税のことを伝えるのは当然のことだと思いました。今回は商品に満足をいただいたので、トラブルは起きませんでした。

これは一例ですが、関税がかかるから受け取り拒否をなさるお客様がいる場合、日本に戻って来ることもあるそうです。そうなると双方で気分も悪くなりますね。

とにかくあらゆることを事前に調べることは重要であると実感しました。

 

 

 

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