コッペクラフトワークのバックヤード vol.1

アパレルカタログ用特別リース作成風景 コッペクラフトワークのバックヤード

ある日怪しいメールが…

そのメールには、マジックペンで描かれた拙い絵と、女性モデルが大きなリースを持っている写真が添付されてありました。内容は「このようなモノを作れますか? 今アパレルの撮影に使うリースを制作してもらう方を探しています。」でした。

弊社のサポートメールには月に何回かはBtoBの依頼メールが届きますが、大抵の場合、メールの最後には〇〇会社の某というクレジットがついています。ところがこのメールにはただぶっきらぼうに〇〇といった苗字がついているだけです。

これっていたずらかも?

って思うのは当然です。ところがなぜか今回だけは、このメールを信じてみることにしました。理由はありません。ただの感です。ネットショップを始めて10年、数多のいたずらや代引き拒否やほとんど詐欺に近い経験には事足りませんが、怪しいというだけですべてを疑っていてはビジネスチャンスを失うかもしれません。

で、メールの返信をしてみました。

2日ほどでメールが返ってきました。おっ! メールが来た! 半信半疑でメールを読むと今回は、撮影をするアパレルの会社とブランドの名前が記述してあって、ここで初めてちゃんとした依頼であることが判明! 電話を直接してから詳細を伺い、ようやく製作に取り掛かりました。

弊社におけるBtoBの仕事はTV、雑誌、イベントのワークショップなどなどその時の要望に合わせて対応しています。一般的ですが大体大手企業との仕事は担当者がまず弊社に訪れて打ち合わせをすることが多いのです。さすがに日テレのときは汐留まで打ち合わせに行きましたが… ふと振り向くとタレントさんが後ろにいたり、女子アナが隣でコーヒー飲んでいたりで、なぜか幸せな気分になります。余談はさておき、話を元に戻しましょう!

アパレルブランドのパンフレットに使うリースの直径は1m20cm! 結構大きい! 先方から送られてきたサンプル写真を見ると、これをモデルさんが軽々と持っています。作る側としてはこのことを考慮にいれなければなりません。またリースにつける花もたくさんあるし、プリザーブドフラワーを使ったら製作費は天井知らずになってしまいます。

うー、どうしよう!!! 

と一通り悩んだ結果、チーフデザイナーが出した結論は、リースベースには生花や花道でポピュラーな雲龍柳を使用。

 

 

 

 

 

何重にも雲龍柳を束ねでロウ引きの紐で要所を締め上げて、丸い1m20cmの円を作り上げました。撮影のときに、モデルさんが持ち上げたり曲げたりするとの要望から、ワイヤで締め上げると柳が動きずれてしまい、形が崩れてしまうのだそうです。その点ロウ引きを使えばしっかりと縛り込めるようです。

そして、使った花はアーティフィシャルフラワー。生花をリアルに再現し、逆に生花以上の美しさを表現しています。最近ではクオリティも向上して、インテリなどに使われています。昔でいうところの造花です。

 

 

 

 

 

これらを使うことで予算や強度を見事にクリアしました。

今回発注をいただいた方の名誉のために…
このブログでは多少盛って書いてしまったメールのお話ですが、ちゃんとした(というのも変ですが)イケメンデイレクターの方です。作品引き渡し際に、ちゃんとお話をさせていただきました。

Hさん失礼いたしました。ブログねたにしてしまいました。Sorry!

 

で、出来あがった作品はこちらです。

 

弊社では撮影、マスコミ、出版 などで使うフラワーアートを提供しています。他にワークショップなどご希望に合わせてご対応いたします。お問い合わせ

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