あの面倒くさそうな分類法について
植物を調べていると必ず文書のどこかに
あの面倒な
界 | 植物界 Plantae |
門 | 被子植物門 Magnoliphyta |
綱 | 双子葉植物綱 Magnolipsida |
目 | バラ目 Rosales |
科 | バラ科 Rosaceae |
属 | バラ属 Rosa |
種 | モッコウバラ R. banksiae |
分類法が出てきます。
これがあるだけで、調べる気が失せます。
ただ、よくよく調べてみるとこれが便利なのがわかるのです。
上記はモッコウバラの分類法です。
1番上、一行目ですが【界】。
これは植物であるという意味です。
ですから界はひとつのグループです。
植物か動物かという最上位の区分です。
次が【門】です。
植物は裸子植物か被子植物のどちらかなのです。
学校の生物の授業で習った記憶が・・
早い話、植物であれば、このどちらかの植物に
なるわけです。
三行目【綱】読み方は「こう」。
単子葉植物か双子葉植物の違いです。
芽が出てくるときに子葉が、1枚で出てくるか
双葉で出てくるかの違いです。
ここまで分類法を見てくると少し納得しますね。
分類法は戸籍と同じであるそうです。※
東京都千代田区千代田1-1-1
この住所が日本にふたつと無いのと同じで、
植物はからなず分類されています。
日常的に必要なのは【科】以下だそうです。
科は親戚にあたるそうで、いわばファミリーです。
その花が何科かわかれば花の性格がわかります。
科の下が【属】またその下が【種】ふたつで
学名が付けられています。
私たちの苗字と名前にあたります。
植物分類の歴史
植物の分類は18世紀にスウェーデンの博物学者リンネ
によって確立されて、その後いろいろな研究によって
体系化されています。
元の名前はラテン語でつけられています。
「名も無き野に咲く花」というフレーズがありますが
これはありえないということでしょうか!
ときどきニュースで新種が見つかった、というのがありますが、
これだけでも、人間が植物に対して探究心を持って
関わっているということです。
昆虫や天体とか物質・・・ もちろん、もろもろありますけど
※花の小辞典 農文協