新緑の季節! でもクリスマス!
隣は羽田空港、旅客機が低空で通過していく東京の玄関口。その場所に隣接する資材メーカー展示会に行ってきました。
5月の大型連休が終わったばかりなのに、クリスマスというのも調子が狂いますが、季節のイベントを商売にするものにとっては、準備はいつも半年前。そして本番のクリスマスの時期はもう何年も楽しむなんて思い出はありません。
人を楽しませる商売人はその時期には全く違った視点で体験しているのが現実です。
まあとにかく季節ハズレのクリスマス。調子は外れっぱなしで、今日は事務所を閉めて朝から車を走らせました。
案の定国道246号の三軒茶屋の手前で渋滞に巻き込まれました。この時点で予約時間まであと30分しかありません。完全に遅刻です。先で首都高3号線に乗り、大橋JCTから中央環状品川線を走って、太田市場まで行くのですが、この中央環状線が出来てからずいぶん時間が短縮できるようになりました。2020年の東京オリンピックを迎えて、ただいま東京は大改造をしています。首都高もどんどん道がつながり、気がつくと渋滞は解消されて便利になっていますね〜
高速を降りるとちょうど大井車両基地の横を通るためたくさんの新幹線をいっぺんに眺めながら車を走らせます。このあたりから太田市場に出入りする大型トラックが多くなり、運転するのがちょっぴりだけ不安になってきます。



会場に到着すると、ずらりと壁一面にクリスマスリースが並んでいます。このリースは中国製で、ここ10年ぐらいでしょうか、クリスマス時期になると大量に花屋の店頭やホームセンターなどで売られています。担当の女性に流行を聞くと、今年は「赤」だそうです。12月になるとジングルベルが流れる繁華街の店先や、住宅街の玄関には赤色のリースが並ぶのでしょう‼︎
え? なんで「赤」が流行するって? それはこの会場で小売の花屋さんが、赤いリースをたくさん買って店頭に飾ると、なんとお客さんは今年は赤いリースが多いね? なんって思っているところに、雑誌とかテレビ番組でタレントが、今年の流行りは… とタイミングよく言い、それで一気に赤いリースが売れるんです。
秋冬の展示会で、弊社が通常購入するのは、ハロウィン用パーツ、クリスマスの飾り用アクセサリーやお正月のしめ繩等です。ドライフラワーリースを、しかも手作りを主力製品とするので、ここでの調達はほぼ付属品が多い。本当は壁一面に飾られたリースを仕入れて右から左に売りさばきたいところですが、お店のポリーシーとしてはちゃんとドライやプリザで一から作りあげなくてはならないのです。
一応弊社のクリスマスリースの主力はアメリカロッキー山脈の麓、オレゴン州から輸入する生モミの本格的なリースです。ふんわりとモミの香りが部屋に立ち込め、幸せな気分に浸ることができる逸品です。今年は余ったモミで正月過ぎにクリスマスの新しいリースを作りました。2017年クリスマスは是非期待していてください。写真撮影もすでに終了しています。
この資材メーカーは何年か前から、フェアトレードの商品も展示しています。
今年はカンボジアの農村に伝わるヤシの皮で作った籠に興味があり少し仕入れてみました。厳格に言うとフェアトレードではなく、この村に伝承する籠の編み方を後世に残すために、協力して大量に販売するお手伝いをして、利益を村民に与えるとのこと。会場にはこの村の様子の写真とプロジェクトの詳細をパネルにしてありました。
そしてその向かいの展示ブースでは次のトレンドを展示していました。弊社もこのトレンド方向に舵を切っていこう、次はこれ!っていうわけですが、そのトレンドが何かはまだ秘密です。
思えば何年か前に大手メーカーの担当者が弊社のチーフデザイナーに、ドライフラワーのことを頻りに聞いてくるので、何故か?と問うと、来年からドライフラワーが流行ります! 業界全体で流行らせますと、当時豪語していました。結果、ここ最近青山や原宿では確かにドライフラワーをインテリアに使っているお店が増えました。
そのことを思うと、そろそろドライフラワーでなく、次のトレンドに向かって弊社も生き残りをかけて走っていかなくてはならないのです。汗


